"自分が死ぬこと"を知っているのが"人間の尊厳"。
今日 猫の死骸を見た。
そこにあるものを無いものとして通り過ぎる人の足。
目を伏せても 立ち止まる事はない。
ある哲学者が言ってた。
"死ぬこと"とは"知る自分が無くなる"こと。
悲しみ も。
無くなるのだろうか――。
どこからが"死"で どこからが"死ではない"のか。
医学的な論なんて浅い慰めで。その先の深い闇を遠い昔。
幼い頭で考えてた。
チビがいつか。
闇に覆われて眠り方を忘れた夜には。
チビの生まれた日の 写真を見せよう。
チビが生まれた日の パパとママの顔。
きっと答えなんて見つからないけど。
すべてはそこに 意味があるから。