大人は急がしい日々の中
たまには子供に理不尽な言葉を投げかけてしまう事が 無いだろうか
わたしは有る
最近 有る
娘が3歳を迎え
娘はもともと 男前
外見は髪が長い所為もあり、どこから見ても女の子
だけどいっしょに生活をしてみれば俄然、彼女が男前なのは言うまでも無い
そんな彼女をわたしは 思いやりのある女性に育てたい
と思う反面、男の子を育てるような扱いをしていることを否定できない
話しは冒頭に戻る
大人の諸事情、慌ただしい日々の中
自分の発した言葉にハッとする 事がある
先日、急遽主人に届け物をする用事ができた
身支度もそこそこに 娘に上着を羽織らせ慌てて外へ出た
娘のチャイルドシートのベルトを締め、
運転席へまわり急いで乗り込みエンジンをかける
すると 娘は言った。
「まま ねねのくつ、はんたい」
わたしは今すぐに直してやる時間が無いことと
車の中で 今すぐに歩くわけで無いということ、
それをこの慌ただしくも安全にアクセルを踏み込まなければならない瞬間に
3歳の娘が納得できるような説明を してやることができなかった
そして一言。
「足、 組んでなさい」
それから娘は足を組み、靴の左右は元通り
かのように見えた。
――わたしは今になって猛烈に 反省している。
やはり彼女はどう転んでも、将来は女性として生きていく大事な幼児期
靴を左右反対に履いてしまったのにもかかわらず、
足を組んでればわからない、 とは 何事
母として、人として 一人の女性として
馬鹿か
と、 その日の自分に 言いたい。